ディープキスしなくても

ディープキスしなくても

近親相姦しているといっても、俺と妹の祐実はもう成人を迎えているし、避妊にもちゃんと注意しているから、誰にも迷惑をかけていないと思う。

 

親に孫の顔をみせてやれない可能性が高いのは、親不孝かもしれないが、近親相姦がタブーになっている現代の日本では仕方ないことだ。

 

俺も祐実も小さな頃から、お互い以外の異性には全く興味が持てなかった。

 

ディープキスしなくても

 

近親相姦でも普通に結婚できた時代に生まれていれば、何の問題もなかったはずなのに、俺達はツイてない。

 

一緒に暮らしている俺達のことを周りは仲のいい兄妹だと思っている。

 

ブラコン、シスコンなんて呼ばれることもあるが、近親相姦してるとは思われてないようだ。

 

たまに、お互いのことを紹介して、なんていわれることもあるから、近親相姦はツラい。

 

堂々と妹を自分のものだといえないのだから。

 

中でも俺の親友を自称する浩二は、しつこく祐実と付き合わせろといってくる。

 

高校生の時に遊びに来て以来、浩二はずっと祐実と付き合いたいといい続けていた。

 

合コンにも行かず、他の女に告られてもなびかず、執念深く祐実に片思いしているらしい。

 

俺と近親相姦している祐実は、彼氏がいないようにみえる。

 

ディープキスしなくても

 

もちろん、他の男とデートすることもない。

 

大学卒業間近になると、浩二はいよいよ祐実に猛アタックし始めた。

 

会う機会が減ってしまうからだろうけど、ムカついてたまらない。

 

俺はいとこの大輔に助けを求めた。

 

大輔は性格こそドSで陰険だが、ルックスは俺よりもよく、みるからに強そうな印象を与える。

 

実際、文武両道なのだが、女にモテるくせにゲイだった。

 

大輔はゲイ、俺達は近親相姦と、親にいえない悩みを抱える者同士、妙な連帯感がある。

 

「ふーん。『祐実は俺の女だ!ちょっかいかけんな、このクソ野郎!』的なことをいえばいいのかな?」

 

大輔はにやにやしながら、俺達に確認してきた。

 

どうやら面白がっているらしい。

 

「いや、大輔は黙って祐実の横に座っていてくれたらいいよ。俺達の話に合わせてくれれば十分だ。」

 

「了解了解♪まかせてよ。」

 

愉しそうな大輔に不安を感じながらも、俺は浩二を呼び出した。

 

ありえないくらいの早さでうちに来た浩二は、大輔をみて愕然となる。

 

ま、ずっと片思いしてた女の子に、どうがんばっても勝てないような相手を彼氏だと紹介されたら、抜け殻のようになるのも当然だけど。

 

「信じない・・・俺は信じないぞ・・・彼氏だっていうなら、そいつとキスしてみせてよ・・・。」

 

往生際が悪い浩二は、拳を握り締めて、とんでもない要求をしてきた。

 

驚きで固まってしまった俺達を見ると、大輔はにやりと笑って、祐実を抱きしめ、濃厚なディープキスをかました。

 

ディープキスしなくても

 

大輔の舌が祐実の口の中で、ぐにょぐにょと蠢いている。

 

たっぷり五分くらいキスした大輔は唇を離すと、祐実の唇の端を舌で舐めた。

 

「これで満足?」