アナルバージン
「アナルセックスって、経験ある?」
そうきかれたのは、ずっとあこがれてた上司との食事の最中でした。
カウンターで寄り添うように座っていた私達は、まるで恋人同士みたいで。
耳元でささやかれて、酔いが回っていたアタマに、意味が通じるまで、しばらくかかったんです。
アナルセックスってなんだっけ?
あ、アナルでセックスすることだよね。
アナルでセックス!?
「・・・いえ、未経験です。」
やっと意味がわかって、答えたときには顔が真っ赤になってた。
「そっか。未経験か・・・。」
私の尊敬する上司の大輔さんは、私の手をぎゅっと握った。
今まで、肩をぽんって叩かれるとかのスキンシップはあったけど、手を握られるのははじめてで、どきどきしちゃう・・・。
「じゃあ、有里ちゃんはアナルバージンだ。」
大輔さんの指は私の指をなぞるように動いていて、質問に集中できません。
アナルセックスは未経験だから、アナルバージンで合ってるのかな?
私はこくんと頷きました。
「俺に有里ちゃんのアナルバージン、くれないかな?」
大輔さんは私の手をぎゅっと握って、いたずらっぽく笑っています。
セックスへの誘いだったら、喜んでついていったんですけど、アナルセックスって痛いってきくし、怖いし、どうしよう・・・。
私が迷っているのを見透かすように、大輔さんがまた耳元でささやきました。
「大丈夫。痛くないように優しくするから。どうしても、ムリだったらあきらめるし。ね、いっしょにラブホテルに行こうよ。」
この誘いを断ったら、もう誘ってもらえないかもしれない・・・。
私には大好きな大輔さんと親密になるチャンスを逃すことなんて、できませんでした。
ラブホテルには、大人のおもちゃの自販機があって、大輔さんはローションとアナルパールを買いました。
シャワーを浴びちゃダメっていわれたので、私はせめてニオイがしないように、トイレのウォシュレットでアナルをキレイにしました。
裸になって、大輔さんの目の前でよつんばいになっているだけで恥ずかしいのに、アナルをいじられるなんて・・・。
大輔さんはローションをおしりのワレメのてっぺんから少しずつたらしました。
生温かいローションがアナルに溜まるように、アナルの下のところを大輔さんの指が押さえています。
アナルと指がローションまみれになったところで、大輔さんの指がくにくにとアナルをマッサージしはじめました。
「有里ちゃんのアナル、すごくキレイだよ。バージンだもんね。」
大輔さんはとても嬉しそうに、私のアナルを近距離でみています。
人として、もっとも恥ずかしいところを大好きな人にみられている羞恥と興奮で、私は心臓が口から飛び出そうでした。
つぷっと大輔さんの指がちょっとだけ、アナルに入りました。
アナルに挿入されたのは、爪の部分くらいのほんの先っちょなのに、すごく違和感があるんです。
「痛くない?」
「痛くはないんですけど・・・。」